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穂坂江里の屈辱

 今日は九月一日、始業式の日。……穂坂江里は、転校早々迷子になっていた。
「もう……なんでこんなに校舎が広いのっ!? こんなの、誰だって迷うに決まってるでしょうがっ!」
 うな垂れる江里の、ショートカットの左側に結んだ黒と赤のストライプリボンが揺れる。
しかし、そんな事を言っているが、昇降口を入ってすぐにある案内板に気付かない江里も江里だった。つまりのところ、極度の方向音痴なのだ。穂坂江里という人間は。
 だが、それを差し引いてもこの学園は広かった。小学校から高校までの一環教育。運動部に十分な施設や設備を提供する為にある複数の校庭、そして体育館。それとは別に全天候型の屋内運動場、温水プール……挙げればキリが無い。スクールバスは一箇所に止まるわけではなく、校内に設けられたそれぞれのバス亭に止まり、それぞれ最寄のバス亭で乗り降りできる……。
「あー、もう迷ったんだし、ぐだぐだ言っててもしょうがないな。とりあえず、早く職員室を探さなきゃ……」
 言い聞かせて再び校舎を歩き回る江里だった。
 しかし、筋金入りの方向音痴とは怖いもので、常人ならばありえない方向へも、平気で足を伸ばす。
 結果――
「――ここは何処なのよっ!?」
 なんと、特別教室棟に迷い込んだのだった。
 ……ちなみに、先ほど既にホームルームの開始を告げるチャイムは鳴った。
 このままもたもたしていれば、始業式が始まり、皆体育館へ集まる。そうしたら最後……しばらく校舎には誰もいなくなる。
「やばいなぁ……もう四の五の言ってられない。恥を忍んで、とりあえず誰か人のいる教室を探そう……」
 こうして、特別教室棟をうろうろし始める江里だった。

 しばらくして……。
 階段を上り下りして棟の隅々まで足を伸ばした江里……来た道を引き返そうとかいう考えが一切浮かばないのは、方向音痴たる所以か。彼女はどんどん泥沼に足を踏み入れているような状態だ。
「あー、いい加減疲れてきたなぁ……。なんでこう広いのよ、この校舎。一向に一般教室までたどり着かないじゃないのよ……」
 それは棟が違うからなのだが、江里はそれにすら気付かない。
 ホームルームの開始から20分程が経過していた。そろそろ、体育館へ移動して始業式が始まってもおかしくはない時間だった。
「はぁ……誰か人のいる教室は――」
 顔を上げて固まった……江里の見上げた先、そこには――
「保健室――!? 良かった! ここなら人が――!!」
 がらり、と。
 喜び勇んで保健室の入り口を開けた――
 ――が、
「誰も、いない……?」
 普段ならばそこに座っているであろう保健医の姿は見えない。周りを見回しても人の姿形すら見えず――つまり、もぬけの殻だった。
「ん……誰か、いませんか?」
 とにかく、一度中を見てみる事にしたらしい江里は、室内に足を踏み入れた。多少躊躇していたのは、誰もいない保健室に勝手に入る事を躊躇ったからか。
 その時……室内に足を踏み入れる江里を見つめる一つの視線があった。しかし、江里はその事に気付く事無く、部屋の奥へと入って行った。
「――あれ、おかしいな……保健の先生はいらっしゃいませんかー?」
 保健室は意外に広かった。
 江里のイメージとしては、一般教室と同じぐらいで、ベッドが2個置いてあるぐらいの広さだと、そう思っていた。しかし、この教室には奥へ行くに連れて4、5、6個と……左右にベッドが置いてあり、全て黒い遮光カーテンで仕切られていた。
 全部で8個。ベッドがあり、江里は最奥の窓際にたどり着いた。
 しかし、違和感に気付く。
「あれ……? 窓際なのに、薄暗い?」
 窓際によって確かめてみた。そこには……壁、だった。それは打ちっぱなしコンクリートの壁。明らかに、地上では無い。
「あ……なるほど、そうなってるのね」
 続いて上を見た江里が見たものは、薄く差し込む光だった。
 そう、ここには一応窓がついてはいるが、この場所は地下だった。
「変な学校……地下に保健室があるなんて」
 そうぼやいた時……江里の耳に、がちゃり、という音が聞こえてきた。
 嫌な予感がした。江里は来た方、入り口を振り返ると、扉の方まで駆け寄った。
「――!? 閉まってる!? うそ、なんでっ!?」
 がちゃがちゃとドアを揺らすも、開く様子はない。分かってはいるけれど、ただ立て付けが悪いだけだと願いたいのだろう。しかし、ドアはぴくりとも動かない。しかし、江里は冷静に考えた。
「鍵を閉めに来た人がいるって事……もしかしたら気付いてもらえるかも知れない……!」
 どんどんと扉を叩く江里。そう、まだ鍵を閉めに来た人物が近くにいれば、江里の存在に気付いてもらえるかも知れない。
「中に人がいるんだってば! ちょっと、勝手に行かないでよ! 開けなさいっ! おい! 開けろっ!」
 とはいえ……些か乱暴な口調になってしまう江里だった。元来、こういう性格なのだからどうしようもないが……江里はしばらく、ドアを叩きながら暴言を吐き続けた。
 ――が、そのドアが開かれる事は無かった。

「――はぁ」
 穂坂江里は、諦めていた。
「もう駄目か……さっき体育館へ集まれって放送、流れてたし」
 ベッドの上に腰掛けると、深くため息をつく。
 叫んで喉が渇いたので、備品のお茶を飲んで休憩していた。
 しかし、叫び疲れと歩き疲れから、彼女には諦めるという選択肢しか残されていなかった。
「でも……始業式が終われば、出られるわけだし」
 そうだった。ここは飽く迄学校である。別に牢屋に閉じ込められたのとはわけが違う。一時間程度の始業式さえ終われば、保健医もここへ戻ってくるだろう。そうすれば介抱されるのだ。担任には後で謝罪すればいい。だから、ゆっくりとここで時間が来るのを待てばいい。
「そうと決まれば……ゆっくり待つかぁ」
 江里はお茶を飲んだ紙コップをゴミ箱に放ると、ベッドの上でゴロゴロし始めた――
 一方、教室の外では……
(「ふふふ……いいシーンが撮れる事を期待していますよ。転校生、穂坂江里」)
 怪しい男が、笑みを浮かべていた……。

 ――それから、ほんの10分程経った時だった。
(「う……と、トイレ行きたくなってきたかも」)
 教室に入った時から軽い尿意程度なら感じていた……だが、ここへ来てそれが確かなものとなってしまったのだ。
 確かに江里は、今朝家を出る前にしたきりで、それからトイレには行っていない。……先程飲んだお茶も原因の一つかも知れなかった。何故か? それは、お茶や紅茶、珈琲には利尿作用があるからだ。
「……どうしよ。でも、鍵は閉まったままだし……」
 江里の顔が苦しそうに歪む。
 ドアの前まで移動するが……やはり、ドアが開くことは無い。それどころか、ドアの前まで移動するのもつらそうだった。
諦めて少し後ろに下がる。
「あー、もう! せめて何か気を紛らわせるものがあれば……」
 しかし……まだ教科書は受け取っていないので鞄は空。そして女子高生のアイテムケータイ電話は……。
「せめて、私がケータイを上手く使えれば……」
 江里は、機械オンチだった。若い人なら、ケータイのアプリで遊ぶ事ぐらい造作も無い事だったが、江里にはちんぷんかんぷんで、メールを打つのがやっとだった。
 考えているうちはよかった。しかし、この思考から意識を戻した時……江里はさらに強くなった、激しい尿意に襲われた。
「ああっ……!? っく……やば…………」
 もはやそこからベッドまで移動する事すら厳しくなり始めていた。
 時計を見るが、まだ30分程しか経っていない。チャイムが鳴るまではあと20分程ある。早くても、あと20分。始業式は終わらないと思われた。それは、今も限界に近づきつつある江里にとっては、地獄にも等しい苦痛だった。
 我慢に我慢を重ねて震える体……赤く染まる頬、徐々に荒くなる吐息。江里の膀胱は既に満タン、限界を超えている。
もじもじと足を交差させる江里の姿からは、一種の色気まで感じられる。
5分、そして10分……ゆっくりと時間が経過していた。
「あと……10、ぷん……はぁ、っく…………あっ!」
 ぷしゅ……江里の白い下着に、少しづつ黄色い染みが出来始めていた。
「はぁ……うぅ…………なんで、私が……こんな、目に…………」
 しかし、まだ時間は5分程残されている。
 時間が経つごとに、じわり、じわりと黄色い染みは広がってゆく。
(「駄目……スカートに染みが付いちゃうっ……!」)
 しかし、股間を押さえる事をやめればさらにつらくなる……だから江里は恥を捨て、制服であるブレザーのスカートの上からではなく、既にクロッチ部分が黄色くなっている、ショーツの上から押さえ始めた。
「……っく、あと、2分…………」
 頑張れ! と、自分を叱咤激励する江里。
 そして、その時はやってきた……。

キーンコーンカーンコーン~♪

「やった、チャイムが――っ!?」
 気を抜いたその瞬間だった。
 じわじわと、既に下着から滴り始めていた黄色い雫……それはぴちゃぴちゃと、さらにぱしゃぱしゃと……染み出たものから本流へ、勢いを増していった。
「い、いやぁ……! 駄目、とまって! とまりなさい……っ!」
 ぷしゃぁあああああああああああああ…………
 江里の我慢も虚しく……保健室の綺麗な床には、尿の水溜りが広がっていった。
 履いていた白のオーバーニーソックスにも染みは広がり、落ちた尿はぴしゃぴしゃと床を叩いた。
「あ、ああ……っく……おもらし……しちゃった…………高校生、なのに……っ!」
 ふらふらと、江里はドアの前へ……そして、腰が抜けたのか、膝を折ってドアにしがみつく。
 泣くのだけはプライドが許さないのか、目じりに涙を溜めながらも、堪えていた。
 ――そこへ、
 がちゃり、と音が聞こえ――がらり、
「おや……? 人が、いるんですか?」
 保健室の、主が……姿を現した――

 保健室の主は、宮城遊(みやしろ ゆう)と名乗った。
 しかし、江里はそんな事どうでもいいとばかりに、ドアが開いて崩れた体勢のまま、遊に掴みかか――ろうとして、遊に抱き止められた。
「その様子を見れば大体分かります……申し訳ない事をしました。貴女の受けた辱めは、私には理解できるものではありませんが……こうなった事は私のせいです。ですから、この事は一切口外しませんし、私は今日見たことを忘れます」
 遊は江里を抱えると、ゆっくりと立たせた。江里の顔を見ようとはしない。気をつかっているのだという事と、本当に申し訳なく思っているという事が、江里にはすぐ分かった。だから、既に怒る気も失せていた。
「……タオル、使ってください。私はこちらを掃除しておきますから」
 江里はタオルを受け取ると、後ろにあるベッド群の方へ。暗幕に隠れた死角に行くと、尿で濡れた足……そして黄色く湿ったショーツの水分をふき取った。
 そして濡れたニーソックスを脱ぎ……少し考えた後、ショーツはそのままにした。
(「……気持ち悪いけど、保健室の貸しパンツなんてこの歳で借りられるわけないし。かと言って、ノーパンで帰るのはもっと嫌」)
 幸い、スカートはほとんど濡れた様子が無かった。しかし、短いスカートにノーパンで帰るのは心もとない。
 そして、まだ今日は上履きを履いていない……借り物のスリッパだった。なので、上履きを気にする必要も無かった。
「――大丈夫ですか?」
 後ろから声をかけられ、はっと振り向く。
 暗幕の後ろから、遊が声をかけていた事に今気付いた。
 江里は拭き終わったタオルと黄色くなったニーソックスをゴミ箱に捨てると、遊の元へ戻った。
「全然、大丈夫じゃない……けど、さっきの約束には感謝します。過ぎた事は仕方ないから、許します……でも、必ず約束は守ってくださいよ」
 江里の目には、おもらしを見られてしまった事による恥ずかしさと、多少の敵意……そして、優しく介抱してくれた遊への好意が、僅かながら含まれていた。
 遊は江里の視線をどういう風に取ったのかは分からない。しかし、穏やかに微笑んだ。
「分かりました。絶対に口外しませんよ。……そういえば、貴女は何処のクラスなんです? ネクタイの色から、高等部の2年生なのは分かりますが。見かけない顔ですね?」
 見かけないのも当たり前だった。江里は今日転入してきたばかりの転校生なのだから。
「穂坂……江里よ。今日、転校してきた」
 遊はなるほどと頷くと、言い聞かせるように言った。
「改めまして、私はこの保健室の主、宮城遊(みやしろ ゆう)と申します。保健室の主としてだけではなく、生徒さんの相談なども受けておりますので……以後お見知りおきを」

 ――江里は、駅までの道を歩いていた。
 スクールバスも出てはいるが、おしっこの臭いがすると思われるのが嫌だったからだ。
 江里のショーツはまだ冷たく湿っている。
 保健室でニーソックスを脱ぎ捨てて素足だったが、まだ9月。寒くは無かった。
「宮城、遊か……」
 保健室での事を思い出す。
 江里は遊におもらしを見られてしまった。しかも、おもらしした原因は遊にあった。彼が開きっぱなしだった扉を閉め、鍵をかけてしまった……結果、江里は閉じ込められ、おもらしに至った――。
「まぁ、優しい人ではあった、かな……」
 しかし、もう怒っている様子は無かった。彼だって決して悪気があってこうなったわけではないのだ。それは分かっている。だから、江里は終始、いつもの癖で高圧的な態度にならないよう、注意した――それは、優しい遊に対する好意的な態度でもあったのだろうか? 江里自身、どう思っているのか、自分でも分かっていなかった。
 こうして、江里は帰路についた。

放課後、保健室では一人の男が笑っていた。
「くっくっくっ……穂坂江里。いいものが撮れたよ」
 男は、保健室の一角からビデオカメラを取り出すと、テープを回収した。
「はーっはっはっは! あいつ、久々に屈服させ甲斐がありそうな女だなぁ!」
 一人笑うその男は、ゴミ箱に捨てられていた、黄色く染まったタオルとニーソックスを袋にしまうと、にやりと口元を歪めた……普段の穏やかな笑みとは違う、悪意に満ちた笑いだった。
 それが……保健医、宮城遊の本性だった。

1話・完
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プロフィール

陰陽彼方

Author:陰陽彼方
着衣おもらし派。
恐怖失禁、我慢失禁が好き。

物書きを目指しておりましたが志半ばで挫折、今は普通の社会人になりました。
でもおもらしは好きなので趣味で続けていくと思います。
まだまだ未熟者ですが、少しでも楽しんで頂けたらと思います。

最近ホラー作品でのおもらしを探していますので、なにかいい情報あったら拍手コメとかで教えてください。
実写でもアニメでもOKです。

連絡先
onmyo_kanata☆hotmail.co.jp
☆を@に変えてくださいです。

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